ライブ日誌2003 

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一月二十三日 秋葉原GOODMAN(超伝導ミサイル21)
(w/
1.山頂の人
2.一目惚
3.Machine No.203
4.キョウシン
5.ASYURA(新曲)
6.ロンサムビリー
22日=晴れ。23日=雪。24日=晴れ。ピンポイントで雪。厄年が終わったとか、そういうのは雨男とは関係ないらしい。幸いにもオープン時には雨は止む。これは厄年が終わったからかもしれない。
G→Bとブラッシングを重ねていってそこから「山頂の人」へ。しかしいきなりBのシールドが抜け、音が消える。こうなると千葉はもう駄目である。高橋は二曲目で既に体力の全てを使いきりばててしまい、最後には手を血まみれにしながらギターを引いていた。必死に戦ったもののいまいち空気がつかめず、最後までいき切れないで終わってしまった勘がある今回のライブ、グッドマンの方からは「まとまりが出てきた」という言葉を頂いたが、その代償なのか「ギターの音の威力が無い」という声も集まった。新曲「ASYURA」のリアクションもいまいちだったため、どうにもこうにも救いが無いライブで今回は負け戦。まとまりも大事だが、もっともっと凶暴なライブがしたい、と心から悔しかった。
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二月八日 高円寺ショウボート
(w/
1.拝狼
2.Mr.E
3.地獄ディスコ
4.キョウシン
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
雨。見事に雨。それはさておき前回の負け戦の反省を含め今回は「中音をしっかり作る」というテーマを持って臨んだ。外音に関してはPAの方に一任してみることに。
オープニングは、真っ暗な中で高橋が「拝狼」をオフマイクで歌いカウントから怒涛の演奏→と共に照明&みんなの気持ちもオン。という展開のはずが意外と団員の皆さんの目が冷めていて「あれ?」という感じに。「『地獄ディスコ』」をカウント無しで入る」という地味ハリウッドも展開、演奏はそれなりにしっかりしていたがポイントポイントで駄目だった様で「¥800」という手厳しい評価もあり。中音にこだわった結果、バランスは非常に良かったらしいが、音が小さめだったらしい。次からは「爆音でお願いします」と言おう。未だ闇の中。何かが足りない。
ライブ終了後ショウボートの方に「ダムダム団に足りないもの」を尋ねたところ、「営業努力」という答えが。ごもっともでございます。
二月二十五日 新宿アシベ

(w/auto boy・landscape lake 他)

1.ASYURA
2.トラビス(新曲)
3.一目惚
4.地獄ディスコ
5.ロンサムビリー 6.
2001年9月以来の新宿アシベ。前回は圧倒的な負けだったせいで余り良いイメージが無い。しかも前回はイベントだったが今回は平日のブッキング。平均年齢もやや低めでポップな感じのバンドが多い。しかも7バンドで持ち時間20分という負の要素ばっかりでモチベーション下がりまくり。しかし、これはおおいなる間違いだった事に後に気付く。
バンド数が多いせいか、観客が妙に多く、しかもあまり帰らない。そんな中リベンジが始まったが1曲目が始まった真中くらいで千葉のベースストラップのピンが外れそのまま2曲目まで進んでしまう。3曲連続で演奏する予定を急遽そこでストップし、ロングロングMCで繋ぐ。ストラップピンは無事修理されるも3曲目の途中でまた取れる。そして苦肉の策として千葉はベーススタンドに立て、「ウッドベース風」とか言い出しそのまま「地獄ディスコ」をプレイ。ラスト「ロンサムビリー」では面倒くさくなったらしく腹の上にベースを乗っけてストラップ無しで握力のみのスタンディングプレイ。細かいところは色々あったが中断が言い方向に働き、最後までテンションを落とさずライブが出来た。
全体的な客層として普段とは違う感じだったが、むしろいつもより反応が良かったようで、アンケートの回収率が40枚中11枚も帰ってくるという今までの最高を達成(「おかしい」「久々にキワモノをみました」「女の目を意識してないのがいい」「Voが爆笑問題の大田に似ている」等)。これから先のライブハウス選びにも大いに影響を与えた反応だった。
なお、鈴木は飛んで怒られた。アシベではもう飛ばない。
二月二十八日 高円寺二万ボルト(sonic friends death party vol.1)
(w/dityshoe・voodooman・pink'o'dachi・左曲がり帝国)
1.トラビス
2.地獄ディスコ
3.Machine No.203
4.ASYURA
5.ダムダム団のテーマ
6.ロンサムビリー
ダーティシュー企画に出演。前回アシベでのライブのいい流れをそのまま引き継ぎたくリハーサルに臨むも、中も外もなかなか定まらず、雰囲気は最悪。「全然楽しそうじゃない」と某氏による、「不機嫌な鈴木」の物まね(ちょっと似てる)付きコメントを頂く。
本番前、客が入っている割には空気が異常に硬く、あえなくプレッシャーに押しつぶされそうになる。「1曲目に新曲を持ってこないでもうちょっとノリノリの曲を持ってきたほうが良いのではないか?」と直前でのセットリスト変更も頭の中によぎったが、ぐっとこらえてステージに。しかし不安は懸念であった。途中にはさんだ「ひな祭り」にひたすらこだわる鈴木のMCで一瞬微妙な空気が流れたが、「Machine No.203」で持っていく。その後は4曲ノンストップで最後まで突っ走った。ラスト「ロンサムビリー」ではまわってまわってしょうがなかった中音が突然一筋の束にまとまり、体の中に入って来た。感無量で鈴木は飛んだ(怒られない)。
少しずつだが、次の道が見えてみたのかもしれない。
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三月九日 渋谷乙(イイ!イイ!キミタチ、イイ!)
(w/カウパイナンナイロッカンニーズ・かばんず・ジャンクションピーク・サクラサク 他)
1.トリハロメタン
2.トラビス
3.ASYURA
4.ある流刑地の話
5.ロンサムビリー
6.地獄ディスコ
カウパイナンナイロッカンニーズ、田窪氏主催のイベントに出演。初出演のライブハウスだったこともあり、音についてもかなり心配してリハに臨んだが、外音が非常に良く、20分という短いリハでもなんとかこなすことが出来た。
久し振りに「トリハロメタン」を一曲目に持ってきて爆発、そのあとクリーントーンで始まる「トラビス」で場の空気を締めるというセットリストでまずはある程度空気を掴んだ様にも見えたが、その後の「ASYURA」→「ある流刑地の話」の繋ぎでチューニングが中々終わらず、劇的な場面転換を行うはずがだらだらとした雰囲気が流れてしまい、なんとなくその空気を残したまま最期までやりきってしまった。
ある程度好評ではあったが、ハリウッド度が低いライブだった。課題ははっきりしているので、これを克服することがまず先決。
動員は一人。しかしその一人がホームページを見て来てくれた方だったので非常に嬉しかった。
三月十五日 秋葉原GOODMAN(ネイティブトリッパーズ)
(w/グリティーベンツ・ワンツーバンバンズ・マスラオコミッショナー 他)
1.ASYURA
2.トラビス
3.地獄ディスコ
4.ある流刑地の話
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
ツーデイズ初日。グッドマンの土曜日に、某大物バンドのリザーバーとして出演。なのでトリ。ダムダム団の集客は3。この時点で泣きそうになる。しかしなんと来る予定のなかった方が五名も登場。嬉しくて泣きそうになる。対バンはみな有名らしく、客が沢山いる。「どうせみんな帰っちゃうんだろうなあ」とか思いながらステージに立つと、まあ帰ってはいたものの予想よりは酷くなかった。
1曲目は前回グッドマンのリベンジということで「ASYURA」を選択。リハの段階でも「ベースがブィィィィィってなってますか?」とPAの人に聞くなど準備に余念はなかった。しかしやはりベースのスライドフレーズの低音が散る様で、まだまだ改善の余地はありそうだ。九日の反省を活かして、「ある流刑地の話」に繋げる前の曲を、隙間なく繋げるためにチューニングの狂いずらい「地獄ディスコ」を選択。真中にバラードを挟んだことで生じるテンションの低下も見事な繋ぎでハリウッド。
音的な反省はあったものの、テンション、セットリスト、観客のリアクション、ミスの少なさ、どれも満足のいく出来だった。しかし、そんななかでも「全ての曲がロンサムビリーのクオリティまで達していない」という意見を頂き、今後の問題点も浮き彫りになる。
帰宅時、演奏を録音したCD−Rを巡りって争いが勃発。鈴木が高橋を騙し(鞄に入れたフリ)て持って帰ろうとしたが、高橋が「明日持ってくるからいいじゃん」とごねるので彼の手にCD-Rは渡った(十六日に続く)。
三月十六日 初台スタジオノア
(w/dach cat・カナシバリ・ベルターズ)
1.笑い死に
2.トラビス
3.ASYURA
4.Machine No.203
5.地獄ディスコ
6.ロンサムビリー
(十五日より続き)ツーデイズ最終日。高橋がCD-Rを忘れる。鈴木マジ切れ。天罰が下ったのか雨が降り始める。今回はダッチキャット&金縛り合同企画スタジオライブという事でリハーサルなしのマイクはドラム2点と声のみ。
対バンなど全体的にフガジな感じの中、我々ダムダム団は殆ど別の星から来たバンドのようだった。客層も考慮してメロウなナンバーは省き、久し振りの「笑い死に」からスタート。SEが流れる中、千葉⇒高橋と衣装に変身して行き、鈴木は変身せずにタカドン⇒ボキャーン⇒ドラムの上に乗って変身⇒演奏スタートというハリウッドな流れで一気に盛り上げる。
ドラムの中音はギターがほとんど返ってなかった上に椅子が高級過ぎて(フカフカ)座りずらく、演奏の良し悪しが判断できるような状況ではなかったが、受けたので良しとしよう。とりあえずハリウッドの嵐は吹き荒れ、一ヶ月に5本のライブラッシュは無事幕を閉じた。そういった気持ちも含めて打ち上げでは3人での乾杯を試みるという珍現象が発生。最終的に雨は降り止まず帰り道(自転車)は寒くて死ぬかと思った。そして財布のピンチは続くのであった。
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四月二日 秋葉原GOODMAN(風神・雷神) (w/
1.Machine No.203
2.一目惚
3.トラビス
4.ある流刑地の話
5.ASYURA
6.ロンサムビリー
ついに千葉がベースを新しく買った。「買う、買う」といって適当な言い訳をしながら買わないでここまで来ていたのでよもや導入されるとは思わなかった5弦ベース。また、この日からサポートスタッフとして赤井嬢が働いてくれることになり、リハで外音を聞いてもらうことにした。しかし、外音の具合がきになる鈴木がリハ終わりに「今日の外音を君なりに形容して欲しい」と彼女に依頼したところ「・・・・・・よかったよ!」と具にもつかない応えが返ってきたのでこの先の彼女の去就は今のところ不安定だ。それ意外では、今まで千葉がこなしていた雑用を全てこなしてもらっており、千葉の楽そうな姿が何故か腹立たしかった。
セットリストから久し振りに「地獄ディスコ」をはずして臨んだ今回。外音は以前のプレベ特有の低音が広がる感じがなくなり、すっきりとした様だ。しかし、その分高音を出した際、音が詰まってしまうので、音圧的には下がったのかもしれない。今後の課題である。
タダ見が一人居たらしいので、地の果てまで追ってでも回収しよう。
四月二十日 高円寺二万ボルト(最高の夜 第5夜) (w/かばんず・左曲がり帝国・ワニラ・ベリートゥリーザディストーション)
1.疑いと憂鬱と落日(新曲)
2.Machine No.203
3.トラビス
4.山頂の人
5.地獄ディスコ
6.絵(新曲)
7.ロンサムビリー
ダムダム団企画も5回目。一週間前まで30%の確立だった降水確率が前日には60%になっていた。鈴木は最強の雨男だ。微妙にシトシトシトシト降る霧雨の中、ベースを新しくしてから始めての二万ボルトに臨む。やはり予想通り中音も外音も抜けが良く、すっきりした音になったようだ。その分若干音圧が下がったのは前回と同様。この点はどうすればいいのか良くわからないので意見募集中。赤井嬢がお弁当を作ってくれてきたものの、開場まで色々バタバタとしたため食べることが出来なかったことを悔やみつつイベントはスタート。
対バンの方々が非常に素晴らしく、もはやプチフジロックではないかとくらいの盛り上がりを見せていた。そんな中ダムダム団は登場するのであるがOPSEがかかると同時に「ホゥー」などと歓声があがるという信じられない高待遇。「盛り上がり過ぎだ」とプレッシャーに押しつぶされそうになっている鈴木が逆切れをする。
自らのイベントで一曲目に新曲「疑いと憂鬱と落日」を持ってくる、というチャレンジはまあ成功した様だ。この曲はこれからのスタンダードにしていきたい。そしておなじみの曲を連発してまたもや新曲であり問題作のベッタベタフォーク調の「絵」を発表、そのまま「ロンサムビリー」に持っていく。新曲が二つ、セットリスト自体もやや異色という事もあり、やる前までは本当に不安であったが、そんなことは杞憂だった。自らのパワーアップももちろんだが、なによりも来ていただいたダムダム団員のみなさん、対バンの及びその観客の方々。そんな人達に支えられいいライブが出来たと思う。
外に出ると、雨が上がっていた。

四月二十二日 新宿アシベ
(w/イナズママリアッチ・THE SPUNKS・サーモンキング 他)
1.疑いと憂鬱と落日
2.Machine No.203
3.トラビス
4.山頂の人
5.地獄ディスコ
6.ロンサムビリー
企画から二日と置かず次のライブ。天気も晴れで気分いいことこのうえない。セットリストもほぼ前回のものと同じものなので不安な要素は何も無い。しかも高橋がニューギター(某氏よりローンで購入。支払いが遅れるたびに鈴木の指が一本ずつ折られる)で登場というプラスの要素だらけで最高に上機嫌だったが、高橋はニューギターの弦の張り方がわからず現場で二時間かかって張り終えた。当然リハも順番が遅れ雰囲気は最悪になってしまう。対バンのムードも異常なまでにダムダム団がうくような感じでトリ出演。朝の気分とは裏腹にあっという間に全員がどん底のテンションにもってかれてしまった。
とりあえず、テーマは「逆切れ」と定めて上がったステージ。千葉が大ハッスル。対バンの観客の少数が異常に盛り上がり、最初はそれに押され気味だったダムダム団もMCあたりから形成逆転。最終的にはACB用に考えた「怒られないとびげり」を披露して終了。高橋のエフェクターがおかしくなり、そのため音が最悪だったがどっちかというと勝ち試合だったように思える。「企画が良い→すぐ次のライブ→凄いテンション→客が少ないけど大うけ」という黄金パターンを踏襲した。
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五月五日 渋谷屋根裏(PILEDRIVE Vol.15) (w/after pilot・tick-tack-toe・tomatohead・キラーコンドルス)
1.シュラガイバンカ
2.地獄ディスコ
3.疑いと憂鬱と落日
4.ダムダム団のテーマ
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
「渋谷は汚い町だぜ」とやさぐれた台詞を吐きながら鈴木登場。昼の部がおしたため、隣にあるサイクロンにて待機していたのだが、なんとサイクロンから屋根裏に通じる秘密の通路があることが発覚。一同大興奮。
セッティング、照明にはあいかわらず20000Vで働いていた某女史がいるのでリハも安心、本番の照明の打合せをして万全の体制で臨む。屋根裏は観客の空気がいいものの、いつも演奏的に不満足なため燃え尽きた感が乏しかった。しかし、今回は押しなべてしっかりした演奏で、ここ最近のレベルアップを裏付けるものとなり、一曲目は四人目のダムダム団(照明某女史)の協力により、「完全目潰し&ソロ後ブレイクで暗転」が炸裂。ハリウッド。千葉のシールドが何回も抜けるというハプニングはあったが怒涛のセットリストで子供の日を飾った。ニューギターの真価もようやく発揮された様で、ギターの音は最高過ぎ。その分ベースの音が引っ込みがちで、今後の課題もまた生まれ、「千葉にアンプを買わせよう計画」発動。
五月十四日 八王子RIPS (机上の生命 VOl.1) (w/左曲がり帝国・GTS・limited out・ZANZO・ひばり)
1.地獄ディスコ
2.疑いと憂鬱と落日
3.ASYURA
4.トラビス
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
せっかくの八王子遠征であるが、その日はリハの前からおかしかった。まず道行く電車内で「パンを異常にゆっくり食う男」に遭遇、セットリストシートを書いているときに「ロンサムビロー」と書いてしまう、リハ中のRIPSが異常に寒い等、我々の体力は確実に蝕まれていた様だ。 そして演奏がスタートする直後に千葉のエフェクターのアダプターが壊れてしまうという事態が発生。
1曲目に「地獄ディスコ」を持ってきて、一気に持っていったのはいいが、最初から体力を使い果たしてしまい、なんとなく動きが少ないライブになってしまった。後でビデオを見ると鈴木が異様にハシっていて、なるほどこれは疲れるわけである。帰りの電車で「千葉にアンプを買わせよう会議」第一回開催。
五月十六日 高円寺二万ボルト
(w/左曲がり帝国・シジマ・スケアクロウ 他)
1.ロンサムビリー
2.Machine No.203
3.トラビス
4.ASYURA
5.疑いと憂鬱と落日
6.地獄ディスコ

先日の八王子がダメダメだったため、「ホームグランドでのリベンジ」として臨んだ二万ボルト。中音も良好。外音も某氏に「演奏はダメだけど音はいいよ」等ブラックジョークを言われながら最高の音に仕上げてもらう。
久し振りに1曲目に「ロンサムビリー」を配置。オープニングも、最初真っ暗→イントロ炸裂→光がついたら鈴木しかいない→スピーカーの裏に隠れてたメンバー登場→大爆発 というハリウッド演出が見事に決まり、通常ブッキングの割には注目を集めるライブとなったが、実は「セットリストが十四日のものをそのままひっくり返している」という事にはだれも気付かなかったので寂しかった。
演奏もバッチリ。「プロかと思った」発言も頂き、やはり二万ボルトは最高→「ダムダム団はアウェイに弱い」を証明してしまい、それとは無関係に打ち上げにて喫茶プログレで泥酔した鈴木がつけめんのゴマだれをかぶっていた。

五月二十八日 高円寺ショウボート
(w/
1.疑いと憂鬱と落日
2.トラビス
3.一目惚
4.地獄ディスコ
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
最高だった二万ボルトを引き継ぎたいショウボート。天気は珍しく超快晴。ショウボートではアンプ一つ使用するごとにその分機材費を取られるので、いつもは2台使う高橋のアンプを1台にした。貧乏は辛い。リハで千葉のベースに内部断線が起こるもののなんとか凌ぎ、バナナにパンを巻いただけの「偽まるごとバナナ」や、マックのハンバーガを2つを分解して1つに組み合わせた「偽ダブルバーガー」などの鈴木流グルメ(?)が他メンバーの失笑を買う中ライブはスタート。
高橋のギターがハウっていたものガッツリと演奏し、「よしこりゃバッチリだろ」と思い終了後に「どうだった」と聞くと「外音が酷かった。ローが出すぎ」という意見が多出。乗るに乗れない演奏になってしまっていたようだ。確かにそういえば中音もリハーサルと全然違っていたし、これはいったいどうしたことだ。結論としてはいつも二台使うギターアンプをケチってしまったため出力を上げすぎ、ぐちゃっとなってしまったのではないか、という事になった。今回は何に負けたかというと貧困に負けたのではないだろうか。

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六月六日 新宿DOM
(w/fever cats・ミサイル兄弟 他)
1.疑いと憂鬱と落日
2.ダムダム団のテーマ
3.地獄ディスコ
4.トラビス
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
いつも練習を行っている高円寺のスタジオ「DOM」繋がりで、フィーバーキャッツの企画に出演。階上にある心療内科との関係で、音出しまで時間の余裕が出来たため、作業をしながらではあるが、3人が小1時間同じテーブルで談笑。そんな珍しい心温まる風景の中、「千葉の先祖は悪徳地主」という結論が導き出される。
楽屋が存在しないので、1・鈴木(楽器置き場)、2・千葉(トイレ)、3・高橋(後ろのほう)という順番で入場、わりとハリウッドな感じになる。そのまま最近の一発目の定番「疑いと憂鬱と落日」でスタート。「地獄ディスコ」における鈴木のカルメンサービスも観客の心を掴み、場内の注目を集めた。しかし、「トラビス」が若干グルーブできず客席の「引き」を感じるもなんとかラスト2曲で盛り返し、アンケートにも「今まで見てきたバンドの中でも最高」とのうれしい意見もいただく。音的にはDOMの音というか、某氏に「どうだった?」と聞くと「悪かった」と即答されてしまうような感じだったらしいが、それでもクオリティ的にはその某氏をして「ちょっと感動した」と云わしめるものだったらしい。
六月二十二日 高円寺二万ボルト(机上の空論 其の参) (w/左曲がり帝国・the north end・シジマ・ツナ缶・かげぼうし・dabble face)
1.Machine No.203
2.疑いと憂鬱と落日
3.山頂の人
4.地獄ディスコ
5.(新曲)
6.ロンサムビリー
3ヶ月で四回対バンした左曲がり帝国の企画に出演。天気も悪く、リハーサルでギターの音が出なくなり、さらに忘れ物をするなどして鈴木に負のパワーが蓄積されていく。左曲がり帝国の某氏に「プラスチックの容器が似合う」等と罵声を浴びせ気分を晴らそうと思うが、頭痛まで。高橋も風邪を引いており、「ライブ中吐くかも」との不安げなコメントを残しステージへ。
マイクをフロントに3本立て、1番最初は高橋が真中で歌い千葉がその後ろにつくことによってメンバーが一直線になり、イントロが終わると2人が散っていくというハリウッド演出を試みるも、なんと真中のマイクから音が出てなく軽く失敗に終わる。これはいずれまたやろうと思う。
満身創痍、スタートの失敗。しかしダムダム団は強くなった。ここから盛り返し、売れるための新曲(タイトル未定)も披露。最終的には大団円を迎えた気がする。
しかし、終了直後片づけをしている時に、フロアタムに演奏中ずっとマイクが立っていなかったことに気付く。・・・大団円だったのか?
六月二十八日 東高円寺ロサンゼルスクラブ(第一回強酸党大会) (w/the planet mars・the saitmans・the post earth・egoist honey 他)
1.Machine No.203
2.疑いと憂鬱と落日
3.山頂の人
4.地獄ディスコ
5.(新曲)
6.ロンサムビリー
不思議な縁で仲良くなった、龍炎社の企画。まず入った瞬間に天井の低さにビビる。そしてドラムの音がほぼ生音なのにビビる。爆音バンドは苦戦が予想されそうだ。しかしその分中音は非常にすっきりしており、まるでスタジオで練習している様だった。
連日のライブでライブ毎にセットリストを換えてきた我々も遂に同じセットリストで演奏することになってしまったが、まあそんなことは見ている側にはそれほど影響の無いものである。どうも期待値が高かったようでアホみたいに盛り上がり、とくに右側がえらいことになっていた。そんな中、ラスト「ロンサムビリー」では客席右側にある一段高い通路のようなところに千葉が移動。せっかくのギターソロですべての注目を彼に奪われた高橋も怒りの余り右に移動。結果千葉が通路から出れなくなり右側が大渋滞。何かちょっと間抜けなワンシーンと共に東高円寺の夜は幕を閉じた。音的にはさすがに厳し目だった様で、とくにベースの音がしょぼかった様だ。いつでもどんなときでも良い音を出したいものである。
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七月六日 中野マッドスタジオ
(w/dach cat・babedge・日本海)
1.トラビス
2.地獄ディスコ
3.山頂の人
4.疑いと憂鬱と落日
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
ダッチキャット企画のスタジオライブ。リハ無しなので、十八時入り、しかも中野でのイベントという事もあり入り前に鈴木邸に集合し、最近のライブビデオの鑑賞会を執り行った。ギターの出音が突然出たり引っ込んだり、ベースの音が以上にしょぼかったり、千葉のやる気のなさが前面に出ていたりとマイナス要素ばかりが目立つそのビデオを見、ひとしきり落ち込んだ締めにデビューライブ(2000/2/29)を鑑賞。「この人達はやる気があるのか?」と思うばかりの、切れのまるでない演奏、SG+メタルゾーンのシャリシャリな音、直立不動気味のフロントマン、高橋の変な髪形、鈴木の意味のわからないうなり声に頭を抱える一同であった。
そんな反省を活かし、ギターは壊れ気味のエフェクターを外し出来るだけ少なくし、狭いステージながらもがしがしアクション。評価は上々。過去は過去として今俺達はここにいる。
七月十日 秋葉原GOODMAN
(w/あーむちぇあ・んぬっぺ 他)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.疑いと憂鬱と落日
3.地獄ディスコ
4.山頂の人
5.Machine No.203
6.分水嶺
7.ロンサムビリー
3ヶ月ぶりのグッドマン。今まで一度たりとも「音が最高」という評価を得たことがないこのライブハウスで、我々は遂にその復讐を果たすときが来た。低音が膨らみすぎないベースと最高のオールドSGを手に入れた我々は無敵だ。リハでの中音は最高。つまり外音もよいという事である。初投入のカバー曲(ピンクフロイド)についての照明の打ち合わせもガッツり行い来場した団員の方にも「今日はハリウッドです」と言い切る。
オープニングSEが流れ、満を持してハリウッド!と思いきや千葉が「n the Flesh」を間違えまくる。その後の曲でも間違えまくる。高橋はその間違えっぷりにやけになって曲中ひたすら絶叫。何故か中音もリハと全く違う。「いつもよりなにか緊張していた?」とのコメントが飛び出すくらいのダメっぷりにてラストまで終了。鈴木に罵倒される千葉。あえなく復讐は次回8/1に持ち越されることになった。
七月十八日 渋谷屋根裏(PILEDRIVE Vol.18)
(w/tick-tack-toe・honey★frash・after pilot・イヌトロン・voodooman・デラシネ・キラーコンドルス・tomotohead・キセル楽団・グンジョウガクレヨン)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.疑いと憂鬱と落日
3.トラビス
4.Machine No.203
5.地獄ディスコ
6.分水嶺
7.ロンサムビリー
リハ無し、一発勝負のオールナイトイベントではあるがここには照明として「第四のダムダム団」某女史がいる。体制は万全。と思いきや「私、今日PAなんですよ」といきなりの先制パンチ。彼女のPAとしての実力は全く知らないだけに万全だと思った体制がガラガラと音を立てて崩れていく瞬間だった。
しかし、そんな心配は無用だった。中音も最高。外音も最高。演奏も最高。渋屋根は最高なのか?そして観客の皆さんも何故か注目度が高くダイブが出る始末。「ちやほやされたくなったらパイルドライブにでるといいね」とか情けない発言もあったが発言者の名誉も考えて千葉が言ったという事は内緒にしておく。
鈴木は酔いすぎて悲惨なことになっていたようだ。もう少し酒の呑み方を考えて生きたほうが良いと思う。
七月二十二日 東高円寺UFOクラブ (セミヌードナイト) (w/ワニラ・バース・ウーネリーズ 他)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.ロンサムビリー
3.Machine No.203
4.笑い死に
5.疑いと憂鬱と落日
6.地獄ディスコ
ワニラ企画に出演。憧れのUFOクラブ。しかしまた同時に盟友が次々と撃墜されて言った恐るべきライブハウスでもある。恐る恐るリハーサルに挑むも、意外なくらいやりやすく、まあ「スタジオで練習してるのとそれほど変わらない」と言うフィーリングが良いのか悪いのかはわからないが、ワニラの方が入り時間30分を過ぎても一人しか居ないことを除いては順調に進む。途中で対バンのウーネリーズのリハを手伝うために鈴木がドラムを叩くなど和やかにリハは進み、いざ本番。
なんとまたもやリハと全く音が違う。こもっている。いってみれば芋虫の死体のような音。なんだこれは。そしてそのまま良くわからないテンションのまま終了。鈴木がいろいろとハリウッドしてみるもなんとなーく空振り。
正直言って原因がわからない。アンプが温まっていたのだろうか。このあたり、最近直面する最大の課題である。
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八月一日 秋葉原GOODMAN(モーレツ大百科)
(w/dirtyshoe・エキスパンダー・MILK&WATER 他)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.地獄ディスコ
3.疑いと憂鬱と落日
4.トラビス
5.Machine No.203
6.分水嶺
7.ロンサムビリー
ツーディズ初日。ダーティシューと久し振りの対バンの為、リハの際お互いにドラマーを交代して外音を聞くなどして楽しむ。ダムダムでダーティ心さんが叩いた際、「やりやすい」と言われ、鈴木がダーティで叩くと「どんどんはやくなっていく」と鈴木の評価が一気に下落。
前回の雪辱を晴らすためにここ最近の定番「in the Flesh(Pink Floyd)」からずずずっと滑り出す。5カウントの後「地獄ディスコ」一気に「疑いと〜」と言う怒涛の流れで客の空気を掴む。そして、「Machine No.203」ではこれから夏の定番にしていくと決意した「ダムダムの夏開き(内容秘密)」を披露。バカウケ。空気が良かっただけにそのままバラードの分水嶺も受け入れられ、ロンサムビリーで大団円。まさに大団円。「三段式グレートフォール」も綺麗に決まり、グッドマンという箱を遂に制圧。しかし、「(大分良くなったが)まだまだ音が悪い」「(対バンの)エキスパンダーが1番良かった」等の意見もあり、すべての人が完全に納得したわけではない。これからもグッドマンでの戦いは続く。
八月二日 新宿アンチノック
(w/ナトリウムアタック 他)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.地獄ディスコ
3.疑いと憂鬱と落日
4.トラビス
5.Machine No.203
6.分水嶺
7.ロンサムビリー
ツーディズ最終日、ナトリウムアタック企画に出演。3年ぶりのアンチノックは改装されていた。とっても綺麗になっていてびびるが、何故か音が悪くなっていてこっちにも非常にびびる。これは自分達の耳が肥えたのかそれとも(以下略)。
セットリスト自体は前日のグッドマンと同じで、「ダムダム団の夏開き」は抜き。比較的余裕の面持ちで臨むもハプニング続出。「1曲目の途中でハイハットが壊れる」「”トラビス”でギターのストラップがはずれる」「「”分水嶺”の入りのタイミングがずれる」「ギターの弦が切れ”ロンサムビリー”に続けて行けなかった」等。しかし、なぜか楽しかった。これはいったい?多分「誰も悪くない」からだろう。
特に「”トラビス”でギターのストラップがはずれる」では、ドラムブレイクだったため「鈴木がそのままブレイク部分を伸ばす→千葉が”ライラライラ〜”と歌い出す(うわずっている)→高橋復帰→一旦ドラムも止まって一気に”ドーン”」。盛り上がりは最高潮だった(自分達だけ)。
八月二十二日 高円寺二万ボルト
(w/RISE・腹上死世代 他)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.疑いと憂鬱と落日
3.ダムダム団のテーマ
4.トラビス
5.Machine No.203
6.ロンサムビリー
7.地獄ディスコ
二万ボルト企画に出演。前日に練習終わりで高橋の誘いにより5時まで飲んでしまい、軽く二日酔いのうえ風邪を引いてしまった鈴木。自分が悪いとはいえ、高橋を恨みつつ、バナナを無意識で3本立て続けに食べていた。しかし鈴木の受難は続く。なんと「一期一会」の掛け軸が入ったスティックケースが本番直前に失踪。「盗まれた・・・」と呆然とする中、対バンの方にスティック及びスティックケースを借りライブスタート。しかし、テンパった空気はメンバーにも伝染。それほど悪い内容ではなかったのだが、空気が硬いまま最後まで終わってしまった。対バンは全体的にファストコアで、そこでダムダム団がどかーんとうける、というような目論見もあったブッキングらしいが、残念ながら我々の力不足であった。
さて、件のスティックケースであるが、演奏終了直後にふと自分の座っていた椅子のうしろを見ると、当然のようにそこにあった。驚愕のトリック炸裂。「鈴木の受難」とはつまり、己の愚かさから引き起こされた失策、ということである。
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九月十三日 新宿URUGA
(w/ゲルチュチュ・レトロウィルス・THE DEAD PAN SPEAKES 他)
1.Machine No.203
2.疑いと憂鬱と落日
3.ダムダム団のテーマ
4.トラビス
5.地獄ディスコ
6.in the Flesh(Pink Floyd)
7.ロンサムビリー

ゲルチュチュ企画に出演。始めての場所である。リハで「高橋のボーカルが自分出聞き取りずらい」という現象が始めて起きる。普段うるさいくらいなのに珍しく、中音を下げて外音を確かめるのを忘れ不安になり「爆音ですか」と質問をすると軽く失笑気味に「充分です」とコメントされる。
本番ではギターのエフェクターの不調によりギターの音がギャグみたいに悪くなり、高橋曰く「2曲目で心が折れた」そう。自業自得である。そんなこととは関係なしにアホみたいに盛り上がる。ドラムがしっかりしているとなんとかなるのだなあ、と思った日でもあった。

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十月三十一日 渋谷屋根裏(Far East Entertainment Labo ver.30)
(w/かばんず・ワニラ・STAN・voodooman)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.疑いと憂鬱と落日
3.地獄ディスコ
4.トラビス
5.Machine No.203
6.分水嶺
7.ロンサムビリー
千葉が1時間遅刻。遅刻の理由が「金を下ろすのに手間取った」というもので、しかも「何故連絡して来なかったのか」の問いに「パニックだった」と返答。さすがにもうなにも言えない鈴木と高橋であった。
そのためリハは音出し五分という凄惨な状況の上にスティックを急いで買いに行かなければ行けなかった鈴木はスタッフ赤井嬢を千葉の代わりに罵ったりしながら怒りを募らせステージへ。しかしコレが最高の出来。どうも渋屋根はやりやすく外音がよい。
文句無しで新技「ドッキング」を披露しながら閉幕。初売りCD二十八枚持ってきて完売したので全部水に流してめでたしめでたしと相成。

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十一月二十九日 高円寺ショウボート(東京トルネード)
(w/ミサイル兄弟 他)
1.疑いと憂鬱と落日
2.(新曲)
3.Machine No.203
4.トラビス
5.ロンサムビリー
6.地獄ディスコ

ミサイル兄弟企画に出演。前回、悲しいかな貧乏に負けてギターアンプを一個にしたため音が大変なことになってしまった反省を活かし、ちゃんと二つ使うことにする。そして鈴木が遂にスネアを持参(10/31も使っていたことは使っていたのだが、「3年間放置したうえにヘッドを張り替えていない&スナッピーがかなり切れていた」という無茶苦茶な状態のため、あまり持ってきた事を公に出来ないような気分であった)。
高橋のボリュームペダルの使い方も大分こなれてきて最近の課題である「ボーカルの通り具合」もかなりの出来。新たなバンドマジックとして「復活の儀式」が誕生した日としてカレンダーに付けておくことも忘れないで欲しい。

十一月三十日 秋葉原GOODMAN(strange30minutes! DX)
 (w/スペースカンフーマン・トランポリン・オクムラユウスケ・エキスパンダー)
1.疑いと憂鬱と落日
2.(新曲)
3.Machine No.203
4.トラビス
5.ロンサムビリー
6.地獄ディスコ

ツーデイズなのでさすがにセットリストは同じ。対バンが全体的に(様々な意味で)凄まじいことになっており、4バンド目の我々が出る頃にはすっかり(様々な意味で)暗黒なムードが漂っていた。そんな事にもめげずにひたすらハリウッド。スネアの音質も含め全体的に切れのある音になっていたようだ。しかし「ベースの音が細い」という意見もあり、このあたりは再三再四言われていることなのでいろいろ試して行きたい。
「地獄ディスコ」の際千葉が、落ちているドラムスティックでベースをスパキングするばかりで、全くベースを弾いていない一場面もあったが、まあよしとしよう。新曲もかなり好評だが、CDはさっぱり売れなかった。

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十二月五日 高円寺二万ボルト(たのしいロック)
(w/エキスパンダー・ソフトレスラーズ・ブルースサイドアタック・モルモット☆ハムスター

1.(新曲)
2.疑いと憂鬱と落日
3.トラビス
4.Machine No.203
5.ロンサムビリー
6.地獄ディスコ

エキスパンダー企画に出演、久し振りの二万ボルト。超老朽化していたベースアンプもギターアンプも新しいものに変わっていた。千葉と高橋は「いやー全然違うね」といっていたが鈴木一人「なんかあんまりかわんない」と馬鹿発言。
オープニングSEで別の曲が流れる、という珍しいハプニングあったが、割と大人になったダムダム団は余裕の面持ちで新曲からスタート。高橋のボリュームペダル踏み分けは完璧。ここ2,3回のライブの集大成的なプレイができ、エキスパンダーの人徳によって集まった大勢の観客の皆さんに囲まれ最初から最後までよく盛り上がった。また、打ち上げにて「君のドラミングは湯切りに向いている。うちのラーメン屋で湯切り(専門)をしないか」とものすごい勢いで勧誘をする方々に囲まれ逃走寸前の鈴木が目撃された。

十二月一七日 仙台MACANA

 (w/bellytree the distortion・ウルフ・CANBIRTH・TAR32☆)
1.地獄ディスコ
2.(新曲)
3.トラビス
4.疑いと憂鬱と落日
5.分水嶺
6.ロンサムビリー
・出発編
ダムダム団が遂に東京から出た。bellytree the distortion(以下ベリツリ)とのカップリングツアーということで、ベリツリ和田氏の車に同上。朝5時に東京をたつ。夜が徐々に開けていく中、車は一路仙台へ。東を見ると日の出の真っ赤な光が山の稜線を美しく浮かび上がらせ、それは感動的な光景だったという。高橋から「仙台にはインターネット回転寿司がある」と余計な情報を仕入れるなどしてる内に仙台到着。

・仙台満喫編
あまりに早く着きすぎたため(4時間)、MACANAが開くまで待つ間、仙台の「不美人率」を調査したり、「たまこん」を食べたり(←山形名物)、○○○○○○○の○○を○○○○○○りして仙台を満喫。意外と寒くないのと、町の風景が国分寺、立川等に似ていたのでやや肩透かしを食らう。
リハーサルで音を出すとこれが最高。そしてベリツリで外音を聞くとこれがまた最高。何も気にせず、最高のライブが出きるとの確信にいたる。
そしてライブ前に全員で「伊達の牛たん本舗」にて仙台名物牛たんを食すことになった。

・衝撃の牛たん編
まず前情報として「極上芯たん定食」が最高だ、という情報をゲットしていたので、迷わずそれを注文。¥1600もその期待値の前ではスムーズに財布から取り出せる金額である。そして手元に運ばれてきた「極上芯たん定食」はあの鈴木(セコイ)をして「¥1600でも安い」といわしめる程の味であった。
牛たんのごくほんの一部分からしか取れない「芯たん」の「極上」部分を分厚くカットしたそれは、まず噛むと歯にサクっとした食感がつたわり、その後プリプリと噛んだ歯を押し返しながらもスムーズに千切れる。そしてあふれ出る肉汁。食べた人呆然。付け合せの辛子味噌を乗っけると10倍うまく、麦トロご飯といっしょに食べると100倍のうまさである。テールスープも完璧。ただひたすら衝撃・至福の食体験であった。

・ライブ編
牛たんで鋭気を養ったダムダム団。新技「地獄のテンカウント」からの「地獄ディスコ」。中音は最高。客は少ないがそれもまた気持ち良く、ただただ呆然とする客の只中でハリウッドを繰り返す。幸いにもベリツリの方、ベリツリスタッフの方がいたため心細くも無く最後までやりきる。最後までテンションが落ちずにきっちり演奏したことによって高橋は、小さいながらも故郷に錦を飾れたのではないだろうか。

・恐怖の帰宅編
その後、「仙台に残って遊ぶ班」と「直帰」班にわかれ、感動の解散。ここまで導いてくれ、素晴らしいライブを見せてくれたベリツリに感謝であった。高橋は「遊ぶ班」鈴木と千葉は「直帰班」。行きと同様ベリツリ和田氏の車に同乗。ドライバーはベリツリ斉木氏。鈴木が披露する「ボウイ・イントロクイズ」等を交え楽しく帰京するはずが途中でガスが無くなる。
ガスメータは既にゼロ。また若干の残量はあるようだがいつ切れるか分からない状態での走行が続く。下り坂では惰性で走行。さっきまでクレイジードライバー斉木氏は140km/hで飛ばしていたのに、現在は80km/h。まずエアコンが切られる。そしてガラスの曇り止めが切られる。窓が曇ってくるので窓を開ける。それでも曇ってくるフロントガラスの下1/3をを覗き込みながらの死のドライブ。「こりゃ押すはめに・・・・」と覚悟したところにサービスエリアの文字が現れたときには、まさに地獄に仏の気分であった。

ガソリンを入れ、再びクレイジードライバーに戻るベリツリ斉木氏。途中のトラブルもものともせずまたもや4時間で東京に着く。そして徐々に近い順に降りていく人達。最後に残った鈴木は高円寺に降り立つ。
時間はなんと5:00。出発をした時間とまったく同じだった。24時間で行って帰ってきたわけである。
たった1日で何かが変わるわけも無く、高円寺はいつもの朝を迎えていた。しかしながら、鈴木は24時間で味わった、衝撃と感動。失望そして希望を抱えそこにいた。それは一つの成長といってもよかったのかもしれない。

「残って遊ぶ組」高橋が後から自慢話をとうとうと語るのが最高にウザく、千葉もまたそれに何故か対抗しようと「ボウイ・イントロクイズ」や「ガス欠」の話を持ち出すのも最高にウザかった。旅の素晴らしさとダムダム団のウザさを再確認したライブであった。
十二月二十二日 渋谷屋根裏(PILEDRIVE Vol.18)

(w/ウラバンビ・東京マリー・ヤマタイコク・REALGOLD・トマトヘッド・afterpilot・Tick-Tack-Toe・キラーコンドルズ・モチモチの木・VOODOOMAN・ジョニーパンダ・ちゃん座)
1.分水嶺
2.地獄ディスコ
3.トラビス
4.Machine No.203
5.(新曲)
6.ロンサムビリー

素晴らしき仙台遠征から、忙しさにかまけてどこか腑抜けていたダムダム団。前日の練習もなんとなく気合が入らない。気合が入らない事をいつもと違うセットリストで鼓舞しようとしていた節があり、自分達が盛り上がらないセットリストでは団員の皆さんの反応も押して測るべきであった。練習のときから引きずっていた「何か違う」という気分のままでステージに立ち惨敗。いつもと違うことはいいことかもしれないが、その使い方を間違うと偉いことになるといういい見本だった。そして今年最大の危機がダムダム団に訪れる。

十二月三十一日 高円寺二万ボルト(YEAR END MEGA HITT NIGHT2003-2004 )
 (w/マイナーリーグ・メキシコ・MOB・UNSLOW・MY RIGHT・火炙・dawns・edge wear・VOODOOMAN・Dirty Shoe・SCARECROW・KING GOBLIN・PinkODutch・ATTACK26・左曲がり帝国・EVS)
1.in the Flesh(Pink Floyd)
2.疑いと憂鬱と落日
3.(新曲)
4.トラビス
5.Machine No.203
6.地獄ディスコ
7.ロンサムビリー
二十二日の渋谷屋根裏の後、3人が3人ともヤバさを感じていたようだ。何か漂う終末感、倦怠感。このまま放っておけばどこまでも沈んで行きそうだった。しかし、ここで負けていられない。セットリストはこう決めた「今年のダムダム団は今回のライブに全部置いていく」。今年得たものを全てセットリストに流し込み、やりすぎるくらいにやりきる。そう気持ちを固め臨んだそのスタジオは熱で腕が真っ赤になるくらいの白熱した練習だったという。
そして本番。リハ無し、順番入れ替え。そんな要素ももはや関係無かった。前日の練習で得た感覚はそのまま流れている。「音楽は気持ちだなあ」と、やりながら下らない事をうっすらと考える。ダムダム団時間のカウントダウンをやってアホみたいに盛り上がる。鈴木は万感の思いを込めてこう叫んだ。「ダムダム団は本日を持って解散しません!」地獄ディスコ。ロンサムビリー。ありがとうございました。
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