ライブ日誌2002

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ニ月十日 渋谷ラママ(男ドあほうサンボマスターVOl.11 )
(w/サンボマスター・QPクレイジー・オナニーマシーン 他)
1.ダムダム団のテーマ
2.一目惚
3.Mr.E
4.拝狼
5.地獄ディスコ
6.ロンサムビリー
年明け一発目。サンボマスターの企画に出陣。対バンが超豪華のため客の入りが凄まじく、サンボマスターの勢いに圧倒される。8バンド中5バンド目、しかもQPクレイジーの前なので、ダムダム団員以外の客からも熱い視線が注がれる。が、前のバンド、全裸演奏でおなじみのオナニーマシーンが盛り上げるだけ盛り上げてステージを去っていたので、やりずらい事この上なく鈴木の心臓はBPM200。
しかし、ドラムの奥義である「落ち着いてやる」を実行したためにテンポはばっちり。ダムダム団員の皆さんの盛り上がり方も史上最高くらいの気がした。特に「拝狼」での縦揺れ具合が今までに無く新鮮。最高の雰囲気でライブは終了し、知らない人がCDを買っていってくれたので、三人とも満足げであったがどうもリハなしのせいか外音があまり良くなかったらしく、音的な部分ではきびしめの評価を頂く。
QPクレイジーが、全ての曲で始まる前に「ラスト〜」と言っていたのと、オナニーマシーンのお二人が楽屋に戻って全裸になろうと服を脱いでいる時に「早く着替えなきゃ」と言っていたのが印象的だった。
二月十四日 高円寺二万ボルト
(w/ジャポニカ02 他)
1.笑い死に
2.シュラガイバンカ
3.ロンサムビリー
4.ある流刑地の話
5.トリハロメタン
6.地獄ディスコ(一丁目)
一週間と開かずに次のライブだというのに、セットリストをがらりと変更&新曲「トリハロメタン」披露という自殺行為。当然の様に前日練習が激ヤバでリハ前に1時間練習に入る。リハが3時からだったので2時50分には最寄のスタジオを撤収し二万ボルトに直行。ぴったり三時に到着して「礼儀正しいダムダム団」をアピールしようと思ったらすでに対バンのジャポニカ02の方がリハ中。「遅刻すんな」とステージ上から突っ込みを入れられた時に2時30分集合だったことに気付き赤面。
バレンタインデーなのでチョコレートやそれに扮したもの物等を色々と頂くが、なかでも某女史の「クリームチーズをなぜか4個(ダムダム団は3人なのに。しかも値札つき)」が異彩を放っていた。
当日練習しかもトリなので鈴木は始まる前に既に疲れてしまったらしく全くはしらずどっちかというと全体的におそめのテンポで展開。しかもしゃべりすぎ。千葉のベースの音が途中まで出ていなかったらしく妙にテンションが低い。メンバー間の盛り上がりいまいちな中、最前列のジャポニカのお客さんの異常とも言えるような盛り上がりに心を支えられ、新曲披露。これがかなりの手応えで、これから先ダムダム団のスタンダードとなり得るか?
おしなべてライブは好評であったが,それは人を圧倒するものでは無かったことに対し、更なる向上を硬く決意した。打ち上げ2次会、喫茶「プログレ」にて高橋と鈴木が大紛糾(BGM:ソフトマシーン)。周りの人いい迷惑。
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三月十日 高円寺二万ボルト(最高の夜・第二夜)
(w/コンピューターインセクタ坊・voodoo man・ベリートゥリーザディストーション・グラウンドカバー.)
1.拝狼
2.地獄ディスコ
3.ダムダム団のテーマ
4.Mr.E
5.ベラドンナ
6.トリハロメタン
7.ロンサムビリー
2回目のダムダム団企画。自分達で頑張って人を呼んだにしろ何処からいったいこんなに?と思うくらい動員。対バンの方たちに感謝。当然トリに出演だがトリ前のグラウンドカバー.の凄まじい演奏に尋常でないプレッシャーをかけられる。
が、しかし一曲目「拝狼」の出だしを高橋がオフマイクで歌うパフォーマンスから突入し、立て続けに4曲演奏することでダムダム団員の皆さんのハートをがっちり掴む。いつもよりも全員が落ち着いてプレイをし、いつもより高橋は笑っていた(気持ち悪い)。なかでも千葉のプレイが冴え渡っていた様で、観客の視線が彼に集中していたことについて高橋は嫉妬。
そんな嫉妬心とは関係なく、演奏自体も史上最高の出来で「いったい何が起きたんだろう」と本人達も首を捻るほどのプレイが続出。普段見たことの無い某氏のノリノリ&笑顔と、「ロンサムビリー」のブレイクでドラムのフットペダルが真中からパキっと割れるおまけつきでライブは終了。 ダムダム団はまた新たな最強伝説を作ったようだ。
三月二十五日 高円寺ショウボート
(w/
1.トリハロメタン
2.拝狼
3.笑い死に
4.ザ ミドル
5.ロンサムビリー
6.ベラドンナ
7.地獄ディスコ
動員4人。3月10日に全ての力を使い果たしたダムダム団の残された力はこんなものだった。しかもトリだったので異常に観客が少ない中の演奏だがそこは逆切れが得意なダムダム団。一曲目「トリハロメタン」で出だしを失敗するものの凄まじいテンションで数少ない観客を圧倒する。真中で必殺「ロンサムビリー」を披露したため最後の方はバテバテで死にそうなったがなんとか持ちこたえ、喫茶「プログレ」のマスターも大絶賛で終演。今回だけ特別にということで用意した無料配布音源はすっかりなくなったが、有料の「国士無双ep」はマスターに購入して頂いたのみで後はさっぱり売れなかった。
打ち上げは「プログレ」にて珍しくメンバーのみの打ち上げで、他に誰もいないと結構仲良くする三人は「鈴木→高円寺のスチュワートコーポランド」という話しでひとしきり盛り上がった(うしろ半分の記述は嘘)。
三月二十八日 新宿WALL(エナメル加工vol.2)
(w/コンピューターインセクタ坊・voodoo man・天心 他)
1.アウトマン
2.一目惚
3.拝狼
4.トリハロメタン
5.ベラドンナ
6.笑い死に
7.ロンサムビリー
10日、25日と最高のライブを披露したダムダム団は絶好調。と思いきや鈴木がくだらない理由(寝過ごして急いでリハに行ったら間違って1時間早く着いてしまった・他)で鬱に入り、そのローテンションをVOODOOMANの貴志君に伝染させたりしていた。
演奏がスタートしても千葉の動きも鈍く高橋のギターの音も小さい。2曲目「一目惚」までかなり妙な感じでライブが進むが、最近調子のいい「拝狼」で盛り返す、かと思われたが見事に空振り。とりあえず気合を振り絞ってのハイテンションで最後まで乗り切ったが観客側の心は最後まで掴めなかったようだ。珍しく録音するテープも忘れてしまい、ライブの記録が残っておらず「このライブは無かったことにしよう」とか言っているうしろ向きな心が情けない。
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四月一八日 秋葉原GOODMAN(弾丸ライナー)
(w/
1.トリハロメタン
2.ダムダム団のテーマ
3.Mr.E
4.ベラドンナ
5.拝狼
6.地獄ディスコ
7.ロンサムビリー
グッドマン企画。バンドの企画以外では初めての出演で、まず¥2000×30枚+ドリ ンク補償という鬼のようなノルマにとりあえず先制パンチを食らい、なおかつ全然人が呼べ ずノックダウン。音楽以外のところでブルーになりながらもグッドマンのスタッフの方たちはいい人なので「やっぱりここって貴族がやるところだよなあ」と思う。
セッティング中は幕が閉まっていることで、OPSEが流れている間に幕上げ→1曲目スタートという劇的な幕開けそして怒涛の展開でステージ上はノリノリ。高橋は今まで最高の動きを見せる。しかしなぜかお客さんの反応が悪くちょっとショックだったが、あまり気にしないで 関係なく突っ走った。
観客のテンションとは裏腹に大満足で終わり、某氏より「¥2000分の価値はあった。最高だった」とのコメントを頂いたがその後ダムダム団員の皆さんに意見を聞くと「なんか調子悪そうだった」「全体的に雑だった」「70点」など厳しい意見が相次ぐ。それでは他の観客の心をつかめないと納得し、テンションだけではどうにもならないこともあると反省。
その後清算でじつはチケットノルマ50%バックだということが分かり思ったより払う 金額が少なく九死に一生を得る。終わった後にライブハウスに残り、店員の方に高橋のギターの音を良くするプチ改造をしてもらった。鈴木はギターの音が良くなったことより、 タダでビールを出してもらったことがうれしかったようで、高橋のビールを勝手に 飲んで怒られていた。
四月二十六日 渋谷屋根裏(piledrive vol.8)
(w/
1.地獄ディスコ(二丁目)
2.一目惚
3.Machine No.203
4.トリハロメタン
5.Jumbo Viking
6.Mr.E
7. ロンサムビリー
18日グッドマンとセットで「ダムダム団マネークライシスシリーズ」と銘打ち、大々的にダムダム団の経済的危機感を煽ってみたものの、人々の心はまったく動かなかったようで動員極少。極小の中ライブスタートに間に合わず観戦できないダムダム団員が若干名出てしまい、まさにマネークライシスな状況に追い込まれる。ち なみにリハでは千葉がエフェクターのアダプタを忘れたり高橋がギターの弦を切っ たりマネー以外も割とクライシスであった。
渋谷屋根裏は初めてであったが、なん と20000Vで働いていた某女史がいつの間にか配置換えで渋屋根にいたおかげでダムダム的演出は非常にスムーズに進み、新曲「Machine No.203」が炸裂、するに見えたが思い切り入りの部分でずれるなどしていまいちアピールできなかった模様。
高橋のギターは18日の改造を受けワイルド→ステージが広いのでステージアクションもワイルド→「Jumbo Viking」を久しぶりにやったのでワイルド(鈴木がハシる と同義)ということで、全体に荒めの演奏であったがダムダム団の魅力はそれなりに皆さんに伝わったようだ。
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五月二十三日 高円寺二万ボルト
(w/ジャポニカ02 他)
1.シュラガイバンカ
2.トリハロメタン
3.Machine No.203
4.地獄ディスコ(一丁目)
5.ベラドンナ
6.ロンサムビリー
7.なきどころ
久し振りの通常ブッキングの二万ボルト。とりあえずリハ前に大根とネギを買って持参する鈴木にとって二万ボルトはなんかもうアレである。
リハが終わったあと高橋と鈴木は家に帰り、一休み。千葉は能無しサラリーマンの如く一人公園でたたずむ。本当にお前らはライブ前か?という突っ込みが入らんばかりであった。
セットリストでやりたい曲を本能の侭に並べてそのうえ新曲を最期の最後にやるという事にしたら必要以上に縦ノリの曲ばかりになってしまい、どうも聞いている人にはやや単調にも感じられるセットリストだったようだ。後、新曲「なきどころ」が以上に消耗する曲なので当分最期にやるのはやめようと誓ったフロントマン二人。
五月二十五日 渋谷サイクロン(piledrive vol.9)
(w/やっぱり自分の島が1番落ち着くな・ワニラ 他)
1.ダムダム団のテーマ
2.なきどころ
3.Machine No.203
4.トリハロメタン
5.地獄ディスコ
6.ロンサムビリー
ロックスター。スモーク&レーザーも¥500でオプションだったので頼み、これで我々の勝利は確信されたとステージに立つ。
とりあえずOPSEが流れる中スモークが流れる⇒三人入場、そこまでは照明さんとの息がバッチリだった。しかし、どうもその後から四曲目当たりまで息があってなかったようだ。そして「地獄ディスコ」当たりでようやく息が合い始めたらしく、最後はカンヌ系ハリウッドロックの面目躍如といったところだった。しかしレーザが飛んでたことは余り気付かれていなくて凹。
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六月十四日 高円寺二万ボルト(最高の夜・第三夜)
(w/大・anarokka・THE DEAD PAN SPEAKERS・TBB)
1.なきどころ
2.拝狼
3.地獄ディスコ
4.ベラドンナ
5.Mr.E
6.トリハロメタン
7.ロンサムビリー
ダムダム団企画もはや3回目。しかし人を呼べず1,2回目をはるかに下回る動員となりとりあえずへこむ。それもつかの間出演していただいたバンドがどれもこれも素晴らしく、出演バンド某氏に「いいイベントだ。客が入っちゃ行けないイベントだ(?)」とのコメントも頂き万全の体制でステージに上がる。 一発目「なきどころ」をコール&レスポンスでスタートしてそのまま一気に三曲目まで盛り上がる。 がしかしそこでバラードをいれたことによって会場の温度を下げてしまった様で、その雰囲気を引きずったまま最後のほうまで来てしまったが、最終的には流行中のサッカーにかけ、「チュニジアVS日本VSダムダム団⇒0:0:100でダムダム団の勝ち」と叫びロンサムビリーに繋げ、事無きを得た。 「今日は良かった」と絶賛の声もかなり頂いたが、個人的には詰めの甘いライブで、トリを飾るには足りない演奏だった様な気がする。今回は「最強伝説」と自ら名乗れなかった。
六月二十二日 池袋マンホール(3×4)
(w/イヌトロン・ババンガ・ズビルート)
1.笑い死に
2.ダムダム団のテーマ
3.ロンサムビリー
4.山頂の人
5.Machine No.203
6.一目惚
7.地獄ディスコ
イヌトロン企画に出演。企画者のイヌトロンが1バンド目。その次にダムダム団という、中々ありえないシチュエーションでしかもなぜか前の方にいる観客の全員が座っている。逆境もいいとこである。
「これどうなっちゃうんだろう」と想像を絶する不安の中凄まじいテンションで「笑い死に」からダムダム団のテーマへ。そのイントロの際に鈴木が「ドラムセットの上に乗る⇒下に下りたら椅子が無くなっている⇒見つけて取り合え得ず頭の上に高々と掲げる」というパフォーマンスを披露。ミドルテンポの楽曲なのにライブはピークを迎えた。その後「Machine No.203」で高橋が弦を切ってしまい、ギターを交換する間、曲途中で意味不明のブレイク⇒千葉がベースソロ。さらに鈴木はMCで弦切れについてうまくフォローし「一目惚」に繋ぎワールドクラスのロックスターぷりをアピールしていた。
とりあえずギターの音は最悪。リズムもあまあま。音楽的にはしょうもなかったがテンションは神の領域だった。逆境がダムダム団をワールドクラスにしたのか。高橋は弦切れを含め、リハ後いきなりエフェクターを買って本番で使ったり撤収をする際行方知れずになったり愚行が目立ち、一時は残り二人に殺意を覚えさせた程。
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七月二十三日 秋葉原GOODMAN (w/
1.アウトマン
2.ロンサムビリー
3.山頂の人
4.キョウシン
5.なきどころ
6.地獄ディスコ(一丁目)
酷暑の中一時間かけて中野から自転車でやってきた鈴木の手提げ袋にはスティックといっしょに弁当として持参したゆで卵が入っていた。しかし、そのゆで卵は殻が割れていてしかもメンバーには「食ったら死ぬ」とまで脅され、無念のリタイア(ごみ箱いき)。その姿を見た千葉は借りていた¥50の返済に、ゆで卵を買ってきてそれを鈴木に渡すという思いやりあふれる暴挙に出た。
グッドマンのスタッフと綿密な証明の打ち合わせにより実現した、ハリウッドも驚愕の様々な演出(千葉が飛ぶ、鈴木が登る、高橋がお辞儀をする等)。一ヶ月間ライブがなかったことによって溜まりに溜まった、有るだけのアイデアを詰め込んむまさにグッドマンならではのショウビズライブとなった。それにあわせてダムダム団員の方の盛り上がりもすさまじく、久々に三人が三人とも満足したライブになった。しかし後から聞くと外音があまりよくなかったらしい。とりあえず、 いいかげん外音を安定させよう。
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八月十六日 渋谷ギグアンティック(ワンダフルライフ.3) (w/ワンダース・tick-tack-toe・エレキーズ)
1.スナイプ
2.Macine No.203
3.拝狼
4.一目惚
5.キョウシン
6.トリハロメタン
7.ロンサムビリー
ワンダース企画に出演。入り時間も過ぎ、サウンドチェックの音が漏れているにもかかわらずなぜか入り口のドアを開けてもらえず夏の陽炎の中佇むダムダム団3人。
ギグアンティックは初めてなので照明さんとの意思の疎通が心配されたが、ダムダム団がはじめてのでも分かりやすいように相撲入場(内容秘密)を実行したため、無事一曲目の転換も成功。久し振りにリアレンジされた「スナイプ」を披露し、激ヘヴィなサウンドでイベント全体のポップな流れをぶち壊すことに成功。そんな反骨精神満載のダムダム団をもお客さんは非常に暖かく迎え入れてくれ、かなりの歓迎ムードのまま最後まで突っ走った。
しかし、千葉が披露した「小さい椅子に腹ばいに乗ってぐるぐる廻ろうとしたが重さのため廻らない」という余りにくだらないパフォーマンスと、打ち上げでの妙なはしゃぎっぷりが他の二人からは総スカンだった。また、前述のことも手伝ってか高円寺にて「朝の四時まで二人でのみ明かす高橋と鈴木」という超常現象も目撃された。
八月二十三日 高円寺二万ボルト(殺し屋ブルースナイト2)
(w/voodooman・TBB・LSD・Dirtyshoe)
1.山頂の人
2.ダムダム団のテーマ
3.一目惚
4.スナイプ
5.キョウシン
6.地獄ディスコ
7.ロンサムビリー
VoodooMan企画に出演。全体的に顔見知りが多く、リハからリラックスムードが続く。しかし、鈴木がぼろぼろになったスティックしか持参せずリハ前急遽ダッシュで購入し、「2セットも買っちゃったよ」とあわよくば誉めてもらおうと思い言い放った言葉はVoodooMan斎藤氏に「馬鹿」と全面否定された(冷静に考えれば誉めてもらおうと思っている方がおかしい)。
前のバンドLSDの超轟音どヘヴィロックによって正直出番前にテンパり、出だしの「山頂の人」で軽くすべる。しかしその後いつもより更にスピードアップした「ダムダム団のテーマ」でぐっと観客の心を掴み、成功かと思われた。だが今回3曲立て続けに演奏した後、MCをはさんで激しい曲→バラード→激しい曲という意表を突いた構成でいつもとは違ったグルーブを作り出そうと実験するも、曲と曲がうまくつながらずいまいち演奏の波に乗せきれなかった。ラスト「ロンサムビリー」でしっかり締めるところは締めたがまだまだ曲の繋ぎは研究の余地がありそうだ。
今回、アンケートの横に「ナスの漬物」を設置したことが功を奏したのか、アンケートの回収率が抜群。また打ち上げは非常に死ぬほど楽しかった。その次の日朝起きて鬱になる程に。
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九月四日 秋葉原GOODMAN
(w/カウパイナンナイロッカンニーズ 他)
1.ダムダム団のテーマ
2.シベリア行き
3.Mr.E
4.トリハロメタン
5.キョウシン
6.拝狼
7.ロンサムビリー
リハーサルにてダムダム団が本当に阿呆ではないかと思われた瞬間が訪れた。
●(千葉、音出し中に客席に下りて外音を聞く) 「すいません、ベースの音を上げください」 ●(次に高橋が客席に下りる) 「すいません、ギターの音を上げてください」 ●(その直後、高橋が千葉に向かって) 「さっきギターの音小さいと思わなかった?」 ●(千葉) 「うん。思った」 ●(鈴木) 「・・・・・・」 ●(千葉、もう一度客席に下りて) 「すいません、ベースの音を上げてください」 ●(鈴木) 「・・・・・・」
ライブ直前にマーシャルから音が出なくなり、異常におしてスタートしてまった。しかし始まるとなぜか人が沢山いる。最初スローテンポで始まりだんだんテンポアップしていく形の「ダムダム団のテーマ」から、久し振りの「シベリア行き」でぐっと観客の心をつかんだ。が、しかしその後の2曲が演奏のクオリティが低かったらしくいまいち完全には伝わらなかった様だ。ラストでは3バンド目カウパイナンナイロッカンニーズDrの方のアクションに触発され、鈴木がとっさに開発した「三段式グレートフォール」が炸裂していた。
アンケートの横にモロゾフのお菓子を置いたことで今回もアンケートの回収率が高かったが、その弊害として本当にしょうもない意見も集まってしまった。しかしやはり意見が沢山集まるのは良いことである。
九月九日 高円寺ショウボート
(w/
1.なきどころ
2.地獄ディスコ
3.拝狼
4.キョウシン
5.Machine No.203
6.一目惚
7.ロンサムビリー
3日前くらいに、様々な事情で突然ショウボートのブッキングオファーが来たが、高橋は怪我をしてしまったためバイト先から「ライブ禁止令」が出されていた。しかしダムダム団は全てを多数決で決めるので他の二人が賛成なら強行。高橋は最後まで渋るも二人の「いいじゃんいいじゃん」攻撃にお手上げ。
出演バンド数が少なくしかも1バンド目。観客は片手で足りる。こういうときに目に見えてテンションが下っているのがすごく分かるのは千葉である(後に詰問しても「いやー。そんなことないよ。」と絶対に言い返す)。高橋は怪我を完全に忘れてバスケットボールのピボットをとりいれた新しいアクションを披露するなど好調だったようだ。鈴木はドラムセットの上で一回転(横)していた。 ありったけの力で全力でプレイして気持ち良いくらい全力で空振り。音も良かったようだしみなさんに聞いて欲しいライブだった。
こういう時に千葉は「首が痛い」など、うそぶいて打ち上げをばっくれるが、今年そんな千葉を見るのはこの日で最後にしたい。
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十月四日 秋葉原GOODMAN
(w/ジャポニカ02・ラジカルズ 他)
1.Jumbo Viking
2.ロンサムビリー
3.なきどころ
4.Machine No.203
5.キョウシン
6.笑い死に
7.地獄ディスコ
高橋、首と腕にシップをつけて登場。怪我の後遺症で手が痺れるらしい。ちょっと怖い話である。鈴木が来ている、青と赤の「ミレニアム2000」という英字でびっしり埋め尽くされているTシャツが対バンの方の注目を俄然集める中、ダムダム団の歴史上初かもしれないほどスムーズにリハが進んだ。 本番では相撲入場(内容秘密)が炸裂し、そのまま早めのロンサムビリーで盛り上げる。新し目の曲2曲でグルーブさせ、バラードで泣かせた後に狂った様に暴れるという磐石のセットリストが秋葉原を魅了した。しかし、出来としては平均点といわざるを得ない。グッドマンの方にも「タイトになりきれない部分が有る」と指摘を受ける。精進が必要だ。 打ち上げては鈴木がバースト。泣くわ、吐くわ、かばんを忘れるわ、自転車でこけるわで、もうどうしようもない。
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十一月七日 秋葉原GOODMAN
(w/
1.Machine No.203
2.なきどころ
3.キョウシン
4.山頂の人
5.ダムダム団のテーマ
6.トリハロメタン
7.ロンサムビリー
恐ろしく寒い。例年に無く冬が早くやってきたようで既に秋葉原は霜焼けの様相を呈していた。一ヶ月ぶりのライブで、前回に燃やし尽くせ無かった分を全て燃やすために入念な練習を重ねてたダムダム団。リハの際にどうしても音がよくならず困っていたが、必殺「店の人に聞く」を発動し、普段より硬めの音にしてもらう。
いつものTシャツを自宅に忘れ、一旦帰宅する鈴木。自宅にて薄汚れたTシャツをビニール袋に入れて再び秋葉原に向かう時、「こんな物の為に俺は・・・」と非常に虚しくなったそうだ。
必殺「店の人に聞く」の結果、本番でも音が非常にクリアに響き「音が良くなった」「音の分離が非常に良い」と大好評。しかし抜けが良い分「重さが足りない」という指摘もあり。鈴木はラスト近くのブレイクでスネアをひっくり返して元に戻らず、逆切れしてハイタムをスネア代わりにスタンディングプレイ。しかし高橋が相当いかしていたらしく「(高橋が)一番格好よかった」という声が多数で嫉妬していた。千葉は体調不良で頭を振るたび頭痛がしていたらしく一人負け。
基本的に「最高だった」の声が多かったが、最近作った曲が中心のセットリストになったため「新境地→こなれていない感もある」という印象を与えるライブでもあったようだ。しかしそれも含めて一つ上に上がった感がある一日だった。
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十二月六日 高円寺二万ボルト(最高の夜・第四夜)
(w/イヌトロン・Dirtyshoe・ザ クルブシーズ・ババンガ)
1.一目惚
2.ザ ミドル
3.Mr.E
4.キョウシン
5.Machine No.203
6.地獄ディスコ
7.ロンサムビリー
最高の夜も4回目。前回動員がかなり低かったので今回は死力を尽くした。その結果、最高記録は上回らなかったもののそれなりの動員をあげることに成功した(メンバーごとの内訳は悲しくなるので公表せず) 。
対バンの方々が当然のようにすばらしい演奏を披露していく中追いつめられていく鈴木。今回のセットリストはいわば賭だった。前半三曲は難易度の高い局がそろっており、特に二曲目「ザ ミドル」のドラムが非常に難しくもはや始まる前から窒息寸前。しかしプレッシャーに打ち勝つため一曲目の出だしで「一期一会の掛け軸を破く」という豪快なパフォーマンスからキックオフ。それで弾みがついたのか、懸念されていたポイントもスムーズに通り過ぎ「もはや今日の勝利は確定した」(千葉のアクションが「ベースアンプの後ろに隠れてこっちをのぞく」等若干ウザ気味だったのは否めない)。
しかし気がゆるんだその瞬間、「Machine〜」時、もっとも盛り上がる三重コーラスからのブレイクにて高橋がドラムセットに転倒。なまじ気がゆるんでいただけにそのショックでテンパッてしまった鈴木は体が動かず、グルーヴがずるずると失われていくのを感じていたという。しかし、ノングルーヴでもそこまで上り詰めていたテンションは何とか保ち最後まで持っていった。
今回のテーマは「音楽的にちゃんとしよう」だった。しかし「今まで一番あほだった」「テンションがものすごかったので気にならなかった」「チューニングがあっていないのがロックだった」と誉め言葉だかなんだかわからない言葉を多数頂き、同時に「最後の方はグダグダだった」「タイトになり切れてなかった」などの意見も頂いたので全く目的は果たせなかった感じではある。でもまあ、みんな楽しそうだったからよかったのかなあ、とも思った。なお、「ロンサムビリー」のブレイクでドラムセットに上ってポーズをとるアクションは「サンライズ鈴木」と命名。
十二月二十日 渋谷屋根裏(PILEDRIVE&東京ヌードショー合同企画)
(w/tick-tack-toe・キラーコンドルズ・キセル楽団 他)
1.ダムダム団のテーマ
2.ロンサムビリー
3.Machine No.203
4.トリハロメタン
5.なきどころ
6.地獄ディスコ
オールナイトイベントということでリハ無しの仕事終わりでメンバー集合。しかしそこには「観客全員が座ってる」というオールナイトならでは(?)の地獄絵図が展開されていた。「おれたちどうなっちゃうんだろう」と思いながらステージへ。
意外にもわれわれの登場を期待している団員の方々も若干いたようで、場の雰囲気はそれほど悪くない。当初予定では「ザ ミドル」から渋く登場ということだったが、場の空気を察知して急遽「ダムダム団のテーマ」からアッパーにスタート。それが功を奏したのか、どこからか人がやって来て大盛り上がり。ダイブまで起きていた(その人達はラスト2曲の時点で体力が切れたらしく普通に見ていた)。
最終的に後ろの方にいる人達もわりと立ち上がり某氏に「観客総立ち」と言わせるまでになった様子。鈴木の不調もあったが、高橋がJCとツインリバーブを2台繋げて使う作戦を敢行し、ギターの音がよかったせいで気にならなかったようだ。不調の鈴木は逆切れしてドラムセットからダイブ→べちゃっと落ちる。飛びたいのに飛べなかった。
十二月三十一日 高円寺二万ボルト (w/ツネスナル・Dirtyshoe・voodooman・groundcover.・左曲がり帝国・マイナーリーグ 他)
1.ザ ミドル
2.ロンサムビリー
3.ダムダム団のテーマ
4.Machine No.203
5.Mr.E
6.地獄ディスコ
2002年最後はおなじみ二万ボルトの年越しライブ。今回は知り合いのバンドも多く、しかも順番的には「ロックの部・トリ」のような位置で、ダーティシュー・グラウンドカバー.・ブードゥーマンと凄まじく良い演奏が続く中死ぬほどのプレッシャーに押しつぶされそうになり、いやもはや押しつぶされてステージに上る。
前回の渋谷屋根裏のときに取っておいた、”渋く「ザミドル」→綺麗に繋いで「ロンサムビリー」"で一気に会場に火をつける。その後は磐石のセットリストで徹底的に盛り上げる。今年一番の収穫だったと思われる「Machine〜」も、研鑚の成果が発揮され現時点での最高の出来だった。そして最後はダムダム時間のカウントダウン。高橋は「地獄ディスコで」超凄いスキップを披露。お客さんも暖かく、言うことの無い、全てを出し尽くしたライブだったと思う。しかし、ここにはダムダムを迎える空気があったからこそ出来たライブという思いもある。来年はこれを最低レベル、お客さんが一人もいなくてもあのテンションが保てる様にして行きたいと心に誓った。
打ち上げは3人ともばらばらで「ロックスターはステージを降りると仲が悪い」を地で言っている3人だった